建築基準法の数字まとめ|建ぺい率・容積率・高さの暗記一覧
建築基準法で出題される数字を完全網羅。建ぺい率・容積率の緩和、高さ制限、建築確認の期間、接道義務など試験頻出の数字を語呂合わせ付きで一覧整理。
建築基準法は都市計画法と並んで数字が多い法律です。建ぺい率の緩和割合、容積率の法定乗数、高さ制限の数値、建築確認の期間など、正確に覚えないと得点できない数字が山のようにあります。本記事では、建築基準法で出題されるすべての重要数字を分野別に整理し、語呂合わせによる暗記法も紹介します。
建築確認に関する数字
建築確認が必要な建築物の面積・規模
| 分類 | 要件 |
|---|---|
| 特殊建築物(第1号) | 用途部分の床面積200m2超 |
| 大規模木造(第2号) | 3階以上、延べ面積500m2超、高さ13m超、軒高9m超のいずれか |
| 大規模非木造(第3号) | 2階以上又は延べ面積200m2超 |
| 一般建築物(第4号) | 都市計画区域等内の上記以外 |
覚え方: 「特殊は200、木造は3・500・13・9、非木造は2・200」
確認済証の交付期間
| 建築物 | 期間 |
|---|---|
| 第1号〜第3号 | 35日以内 |
| 第4号 | 7日以内 |
覚え方: 「大きいのはサンゴ(35)、小さいのはナナ(7)」
完了検査・中間検査
| 項目 | 期間 |
|---|---|
| 完了検査の申請 | 工事完了から4日以内に到達 |
| 完了検査の実施 | 申請受理から7日以内 |
| 中間検査の申請 | 特定工程完了から4日以内に到達 |
| 仮使用の期限 | 完了検査申請受理から7日経過で使用可能 |
覚え方: 「申請は4(よっ)日、検査は7(なな)日」
増改築で建築確認不要の面積
| 条件 | 面積 |
|---|---|
| 防火・準防火地域以外 | 10m2以内なら確認不要 |
| 防火・準防火地域内 | 面積に関係なく確認必要 |
接道義務に関する数字
基本の接道義務
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 道路の幅員 | 4m以上 |
| 敷地が道路に接する長さ | 2m以上 |
覚え方: 「4(よん)メートル道路に2(に)メートル接道」
2項道路(みなし道路)
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 2項道路の幅員 | 4m未満(特定行政庁指定) |
| セットバックの基準 | 道路中心線から2m後退 |
特定行政庁の指定による緩和・強化
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 幅員の引き下げ | 特定行政庁が区域を限って6mに指定可能 |
| 大規模建築物の接道 | 条例で4m超の接道を要求可能 |
建ぺい率に関する数字
建ぺい率の緩和
| 緩和の種類 | 加算割合 |
|---|---|
| 角地緩和 | +10% |
| 防火地域内の耐火建築物等 | +10% |
| 準防火地域内の耐火・準耐火建築物等 | +10% |
| 角地+防火(併用) | +20% |
建ぺい率の制限なし(100%)
| 条件 |
|---|
| 建ぺい率80%の地域+防火地域内の耐火建築物等 |
| 巡査派出所、公衆便所等 |
覚え方: 「80の防火は制限なし」
容積率に関する数字
前面道路による容積率制限
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 制限がかかる前面道路幅員 | 12m未満 |
| 住居系用途地域の法定乗数 | 4/10 |
| その他用途地域の法定乗数 | 6/10 |
覚え方: 「住居はシ(4/10)、その他はロク(6/10)、12m以上は指定容積率」
容積率の不算入
| 対象 | 不算入の限度 |
|---|---|
| 住宅の地下室 | 住宅部分の延べ面積の1/3 |
| 共同住宅の共用廊下・階段 | 全部不算入 |
| 自動車車庫等 | 延べ面積の1/5 |
| 宅配ボックス | 延べ面積の1/100 |
| エレベーターの昇降路 | 全部不算入 |
覚え方: 「地下は3分の1、車は5分の1、共用部とエレベーターは全部」
高さ制限に関する数字
絶対高さ制限
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 適用地域 | 第一種・第二種低層住居専用、田園住居 |
| 高さの上限 | 10m又は12m |
| 外壁後退距離 | 1.5m又は1m |
斜線制限の勾配・立ち上がり
| 斜線制限 | 住居系 | その他 |
|---|---|---|
| 道路斜線の勾配 | 1.25 | 1.5 |
| 隣地斜線の立ち上がり | 20m | 31m |
| 隣地斜線の勾配 | 1.25 | 2.5 |
| 北側斜線(低層)の立ち上がり | 5m | - |
| 北側斜線(中高層)の立ち上がり | 10m | - |
日影規制の対象建築物
| 用途地域 | 対象 |
|---|---|
| 低層住居専用・田園住居 | 軒高7m超又は3階以上 |
| その他の対象地域 | 高さ10m超 |
防火地域・準防火地域に関する数字
防火地域内の建築制限
| 建築物の規模 | 要求される構造 |
|---|---|
| 3階以上又は延べ面積100m2超 | 耐火建築物等 |
| 上記以外 | 耐火建築物等又は準耐火建築物等 |
覚え方: 「防火は3階・100超で耐火」
準防火地域内の建築制限
| 建築物の規模 | 要求される構造 |
|---|---|
| 4階以上又は延べ面積1,500m2超 | 耐火建築物等 |
| 延べ面積500m2超〜1,500m2以下 | 準耐火建築物等以上 |
| 延べ面積500m2以下 | 一定の技術基準適合 |
防火壁
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 防火壁が必要な延べ面積 | 1,000m2超 |
単体規定に関する数字
| 項目 | 数字 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 居室の採光 | 床面積の1/7以上 | 「採光ナナ(7)分の1」 |
| 居室の換気 | 床面積の1/20以上 | 「換気ニジュウ(20)分の1」 |
| 避雷設備 | 高さ20m超 | 「雷はニジュウ(20)m超」 |
| エレベーター | 高さ31m超 | 「サイ(31)コーにエレベーター」 |
| 防火壁 | 延べ面積1,000m2超 | 「センエン(1,000)で防火壁」 |
用途変更に関する数字
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 確認が必要な面積 | 特殊建築物で200m2超 |
| 完了検査 | 不要 |
試験での出題ポイント
最重要数字ベスト10
- 接道義務: 幅員4m以上の道路に2m以上接する
- 容積率の法定乗数: 住居系4/10、その他6/10
- 建ぺい率の緩和: 角地+10%、防火+10%
- 絶対高さ制限: 10m又は12m
- 確認済証: 大規模35日、小規模7日
- 完了検査申請: 4日以内
- 防火地域の耐火義務: 3階以上又は100m2超
- 採光: 1/7
- 増改築で確認不要: 10m2以内(防火地域外)
- 前面道路の基準: 12m未満で制限
ひっかけパターン
- 「接道義務は3m以上」 → 誤り。2m以上
- 「住居系の法定乗数は6/10」 → 誤り。4/10(6/10はその他)
- 「絶対高さ制限は10m又は15m」 → 誤り。10m又は12m
- 「完了検査の申請は7日以内」 → 誤り。4日以内
- 「採光は10分の1以上」 → 誤り。7分の1以上
理解度チェッククイズ
Q1. 前面道路の幅員が12m未満の場合、住居系用途地域では幅員に6/10を乗じた値が容積率の上限となる。
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**× 誤り** 住居系用途地域の法定乗数は「4/10」です。6/10はその他の用途地域(商業系・工業系)の法定乗数です。Q2. 防火地域内で延べ面積80m2の建築物は、耐火建築物等としなくてもよい。
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**○ 正しい** 防火地域で耐火建築物等が要求されるのは「3階以上又は延べ面積100m2超」です。80m2で2階以下であれば、耐火建築物等又は準耐火建築物等とすれば足ります。Q3. 完了検査の申請は、工事完了日から7日以内に行わなければならない。
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**× 誤り** 完了検査の申請は「4日以内」です。7日以内ではありません。Q4. 住宅の居室には、床面積の7分の1以上の採光に有効な窓を設けなければならない。
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**○ 正しい** 建築基準法第28条により、住宅の居室は床面積の7分の1以上の採光に有効な開口部が必要です。まとめ
建築基準法の数字について、以下の3点を最優先で覚えましょう。
- 接道義務と容積率の法定乗数は最頻出: 4m・2m、4/10・6/10を確実に暗記
- 高さ制限の数字を体系的に覚える: 絶対高さ10m/12m、北側斜線5m/10m、日影規制7m超/10m超
- 手続きの期間を正確に: 確認済証35日/7日、完了検査申請4日以内、増改築10m2以内
よくある質問(FAQ)
Q. 数字が多すぎて覚えられません。優先順位を教えてください。
A. まず開発許可の面積要件と接道義務(4m・2m)、次に建ぺい率の緩和と容積率の法定乗数を覚えましょう。この4つだけで建築基準法の問題の半分以上に対応できます。
Q. 語呂合わせ以外に効率的な覚え方はありますか?
A. 過去問を解きながら覚えるのが最も効果的です。数字だけを丸暗記するのではなく、問題の中でどう使われるかを体験することで記憶が定着します。
Q. 4/10と6/10のどちらが住居系かよく間違えます。
A. 住居系は規制が「厳しい」ので、乗数が「小さい」4/10です。商業・工業系は規制が「緩い」ので6/10です。「厳しい方が小さい数字」と覚えましょう。
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