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【合格体験記】2回目のチャレンジで合格|1年目の失敗から学んだこと

1年目に2点足りず不合格、2年目にリベンジ合格した体験記。1年目の敗因分析、2年目に変えた勉強法、再受験者ならではの合格戦略を詳しく解説。

はじめに|「あと2点」の悔しさを乗り越えて

私は不動産管理会社で事務職として働く、当時29歳の男性です。1年目の宅建試験の結果は34点。その年の合格ラインは36点でした。たった2点、あと1問正解していれば合格だったのです。

合格発表の日、自分の受験番号が見つからなかったときの衝撃は、今でも忘れられません。自己採点で34点だとわかっていたから覚悟はしていました。でも、「もしかしたら合格ラインが下がるかもしれない」という淡い期待を抱いていたのも事実です。

その期待が裏切られたとき、私は深く落ち込みました。半年間の努力が無駄になった気がして、「もう受けたくない」とすら思いました。

しかし、2年目。勉強法を根本から見直し、1年目の失敗を徹底分析した結果、40点で合格を果たしました。1年目とは6点の差です。この6点の差を生んだのは、「何を」「どのように」変えたかです。

この記事では、1年目になぜ不合格になったのか、2年目に何を変えたのか、そして1年目の知識をどう活かしたのかを、包み隠さずお伝えします。再受験に挑む方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

1年目の敗因分析

敗因1:テキストの読み込みに時間をかけすぎた

1年目の最大の失敗は、テキストの精読に時間をかけすぎたことです。

4月から勉強を始め、テキストを2周読むのに3ヶ月もかけてしまいました。テキストを隅から隅まで読み、マーカーを引き、ノートに要点をまとめる。「しっかり理解してから問題を解こう」という方針で進めていました。

この方針は一見正しそうに思えますが、大きな問題がありました。テキストの内容を理解しても、試験の問題が解けるとは限らないのです。

テキストは「こういうルールがある」と説明しますが、試験では「この事例にルールを当てはめるとどうなるか」が問われます。テキストを完璧に理解していても、問題の聞き方や選択肢の言い回しに慣れていなければ、正解を導けません。

結果、過去問に本格的に取り組み始めたのは7月下旬。本番まで3ヶ月を切ってからでした。過去問は結局1.5周しか回せず、十分な演習量を確保できませんでした。

敗因2:宅建業法を軽視した

1年目、私は「宅建業法は簡単だからあとでやればいい」と考え、権利関係の学習に多くの時間を費やしました。不動産管理会社で働いているため、宅建業法は「知っているつもり」だったのです。

しかし、この「知っているつもり」が最大の落とし穴でした。

実務で「知っている」ことと、試験で「正確に答えられる」ことは全く違います。例えば、35条書面の記載事項を「だいたい知っている」状態では、本番の選択肢で迷ったときに正解を選べません。

1年目の宅建業法の結果は14点(20問中)。合格者の多くが17〜19点を取る科目で14点しか取れなかったことが、不合格の直接的な原因でした。

敗因3:直前期の過信

8月末の時点で、過去問の正答率が30点前後だったにもかかわらず、私は「まだ1ヶ月以上あるから大丈夫」と楽観的に考えていました。

しかし、直前期の1ヶ月で急激に点数が伸びるほど甘くはありませんでした。過去問を解くスピードも遅く、見直しの時間も十分に取れず、結果的に「知っているのに解けなかった」問題が多く出ました。

敗因4:本番での時間配分のミス

試験当日、問題を最初から順番に解いていきました。権利関係(問1〜問14)から始めたのですが、事例問題に時間をかけすぎてしまい、後半の宅建業法や法令上の制限を解く時間が不足。焦りからケアレスミスが増え、本来取れるはずの問題を落としてしまいました。

敗因5:暗記事項の詰めの甘さ

法令上の制限や税制の細かい数字が、本番で「あれ、どっちだったっけ」と曖昧になりました。開発許可の面積基準、建ぺい率の緩和条件、不動産取得税の税率など、暗記すべき数字を「だいたい」しか覚えていなかったのです。

「だいたい覚えている」と「正確に覚えている」の差は、本番では大きな差になります。曖昧な記憶では、選択肢を絞り込めません。

1年目の得点内訳

科目 得点 反省点
権利関係(14問) 8点 時間をかけた割に平凡な結果
宅建業法(20問) 14点 「知っているつもり」が裏目に
法令上の制限(8問) 7点 悪くないが暗記の甘さが出た
税・その他(8問) 5点 まずまずだが改善の余地あり
合計 34点 合格ライン36点に2点届かず

不合格を受け止めるまでの心の葛藤

「もう受けない」と思った夜

合格発表の日の夜、布団に入りながら「もう二度と受けない」と思いました。半年間頑張ったのに不合格。この徒労感は、経験した人にしかわからないと思います。

職場の同僚からは「惜しかったね、来年また頑張ればいいじゃん」と軽く言われましたが、当事者としては全くそんな気持ちになれませんでした。また半年間、仕事の後に勉強する日々を過ごすのか。また不合格だったらどうするのか。そんなネガティブな思考が頭の中をグルグル回っていました。

転機となった先輩の言葉

そんな私を変えたのは、職場の先輩の一言でした。先輩は3回目の受験で宅建に合格した人です。

「34点は、実力が足りなかったんじゃない。やり方が間違っていただけだ。やり方を変えれば、来年は必ず受かる」

この言葉が刺さりました。確かに、私は努力していなかったわけではない。ただ、努力の「方向」が間違っていたのかもしれない。

先輩は続けてこう言いました。「1年目の34点は財産だよ。基礎知識はもうある。2年目はそこに正しい勉強法を上乗せするだけだ」。

この言葉をきっかけに、12月から2年目の学習を開始する決意を固めました。

「敗因分析」に1ヶ月かけた

すぐに勉強を再開するのではなく、11月の1ヶ月間を「敗因分析」に充てました。

具体的には、以下のことを行いました。

  1. 本番で間違えた問題を全問分析:なぜ間違えたか(知識不足 / 問題の読み間違い / 時間不足 / 暗記の曖昧さ)を分類
  2. 科目別の得点率を算出:どの科目に伸びしろがあるかを数値化
  3. 1年目の学習方法の問題点を洗い出し:テキスト偏重、過去問不足、時間配分のミスなどをリスト化
  4. 2年目の学習計画を策定:敗因を踏まえて、根本的に学習方法を変える計画を立てた

この「敗因分析」は、2年目の合格にとって最も重要なプロセスだったと思います。同じやり方で2年目に挑んでいたら、おそらくまた同じ結果になっていたでしょう。

2年目に変えた5つのこと

変更1:過去問中心の学習に切り替えた

1年目の最大の反省を踏まえ、2年目はテキストの精読をやめ、過去問中心の学習に切り替えました

具体的には、テキストは「辞書」として使い、過去問を解いて間違えた箇所の解説を読み、さらにテキストの該当箇所に戻って確認するというサイクルを繰り返しました。

1年目と2年目の学習時間配分の比較は以下の通りです。

学習内容 1年目の配分 2年目の配分
テキスト精読 50% 10%
過去問演習 30% 60%
弱点補強 10% 20%
模試・時間配分練習 10% 10%

2年目は過去問を5周回しました。1年目は1.5周です。この差が、得点に直結しました。

変更2:宅建業法を最優先に

2年目は、宅建業法を学習の最優先科目に位置づけました。

1年目に14点しか取れなかった宅建業法を、2年目は19点まで引き上げることを目標に設定。この5点アップだけで、合格ラインに到達できる計算です。

宅建業法の学習では、以下のことを徹底しました。

  • 35条書面と37条書面の記載事項を完全暗記:表を作成し、何度も書いて覚えた
  • 8種制限の数字を正確に暗記:クーリング・オフの8日間、手付金の20%以内、損害賠償額の予定の20%以内など
  • 報酬計算を瞬時にできるまで練習:何度も計算問題を解き、速算式を体に叩き込んだ
  • 過去問の全選択肢について「なぜ正しいか / 誤りか」を説明できるようにした:正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢についても正確に理解した

変更3:「間違いノート」の運用

1年目は間違えた問題をそのまま放置しがちでしたが、2年目は「間違いノート」を徹底的に運用しました。

間違いノートには、以下の情報を記録しました。

  • 問題の内容(要約)
  • 自分が選んだ答え
  • 正解
  • 間違えた原因:知識不足 / 問題文の読み間違い / 暗記の曖昧さ / ケアレスミスの4パターンに分類
  • 次に同じ問題に出会ったときの対策

この間違いノートを、毎週末に見直しました。同じ問題を2度間違えることが格段に減り、得点力が着実に向上しました。

特に有効だったのは、間違いの「パターン」を把握することでした。例えば、「『必ず~しなければならない』という選択肢を、深く考えずに正しいと判断してしまうパターン」や、「35条と37条の記載事項を混同するパターン」など、自分の弱点パターンを把握することで、本番でも同じミスを防ぐことができました。

変更4:本番を想定した時間配分練習

1年目は本番で時間配分に失敗したため、2年目は早い段階から時間配分の練習を行いました。

具体的には、8月以降の年度別過去問演習を、すべて本番と同じ2時間で解きました。

私が最終的に採用した時間配分は以下の通りです。

科目 解く順番 目安時間
宅建業法(20問) 1番目 25分
法令上の制限(8問) 2番目 15分
税・その他(8問) 3番目 10分
権利関係(14問) 4番目 45分
見直し 最後 25分

ポイントは、得意科目(宅建業法)を最初に解くことです。試験開始直後の集中力が高い状態で得意科目を片付け、確実に得点源を確保します。そして、最も時間がかかる権利関係を最後にじっくり解く。見直しの25分は、マークシートのずれ確認と、迷った問題の再検討に充てました。

1年目は問題を順番に解いていたため、権利関係で時間を使いすぎて後半に焦りが出ました。2年目の「得意科目優先」の順番にしてからは、時間内に余裕をもって全問解けるようになりました。

変更5:暗記事項の「精度」を上げた

1年目の反省点として、暗記事項の「精度」が足りなかったことがあります。2年目は、「だいたい覚えている」ではなく、「正確に覚えている」ことを目指しました。

具体的には、以下の方法で暗記の精度を高めました。

  • 毎朝10分の暗記チェック:出勤前に、暗記カードで重要数字を確認する習慣をつけた
  • 自分でテストを作成:「開発許可の面積基準」「建ぺい率の緩和条件」「営業保証金の金額」などを、自作のテストで繰り返し確認
  • 声に出して覚える:書くだけでなく、声に出すことで記憶の定着率を上げた
  • 間違えた暗記事項は翌日・3日後・1週間後に再チェック:忘却曲線を意識した復習サイクルを導入

2年目の学習スケジュール

全体計画

2年目は12月から学習を再開し、10月の試験に備える約10ヶ月間の計画を立てました。ただし、1年目の基礎知識がある分、学習量は1年目よりも少なく設定しました。

期間 フェーズ 主な学習内容 1日の学習時間
12〜2月 復習期 1年目の知識の復習 + テキスト要点確認 平日1h・休日2h
3〜5月 過去問1周目 分野別過去問を1周 + 弱点の洗い出し 平日1.5h・休日3h
6〜7月 過去問2〜3周目 過去問の繰り返し + 間違いノートの充実 平日2h・休日4h
8〜9月 過去問4〜5周目 + 模試 年度別過去問 + 時間配分練習 平日2.5h・休日5h
10月(直前) 仕上げ 暗記の最終確認 + 弱点の最終補強 平日3h・休日6h

2年目の合計学習時間

2年目の合計学習時間は約350時間。1年目の約400時間より少なめですが、1年目の基礎知識があるため、効率は格段に高くなりました。

「復習期」の重要性

12月〜2月の3ヶ月間は、無理に新しい知識を入れるのではなく、1年目の知識を「思い出す」作業に充てました。

具体的には、以下のことを行いました。

  • テキストの要点を流し読み:精読はせず、「ああ、こんな内容だったな」と思い出す程度に留める
  • 1年目に解いた過去問の見直し:特に間違えた問題を中心に、もう一度解いてみる
  • 暗記事項の再確認:35条・37条の記載事項、8種制限の数字など、1年目に覚えたはずの知識を再チェック

驚いたのは、1年目の知識が想像以上に残っていたことです。テキストを読み返すと、「あ、これ覚えてる」という項目が多く、1年目の学習が無駄ではなかったことを実感しました。

1年目の知識をどう活かしたか

「基礎知識」はすでにある

再受験の最大のアドバンテージは、基礎知識がすでに身についていることです。

1年目の私は、34点取れるだけの知識を持っていました。合格ラインに2点足りなかっただけで、全体の7割近い知識はすでに獲得していたのです。

2年目は、この「7割の基礎知識」の上に、残り3割を効率的に上乗せすればよい。新しくゼロから勉強する必要はないのです。

「弱点」が明確

1年目に不合格を経験したことで、自分の弱点が明確になっていました。

  • 宅建業法の暗記精度の低さ(14点 → 目標19点)
  • 権利関係の事例問題への対応力不足
  • 暗記事項の「だいたい」覚え

これらの弱点にピンポイントで対策を打てることが、再受験者の強みです。初学者は「自分の弱点がどこかもわからない」状態から始めるため、学習の方向性が定まるまでに時間がかかります。

「出題傾向」を体で知っている

1年目に実際に本番を経験していることも大きなアドバンテージです。

  • 問題文の読み方:選択肢の「必ず」「一切~ない」「場合がある」といった表現のニュアンスを体感で理解している
  • 試験会場の雰囲気:初めての受験では緊張で実力が出しにくいが、2回目は落ち着いて臨める
  • 時間の感覚:2時間で50問を解くペースが体に染みついている

「失敗の記憶」が最大のモチベーション

これは精神的な話ですが、1年目の「あと2点で不合格」という悔しさは、2年目の学習における最大のモチベーションになりました。

勉強がつらいとき、サボりたいとき、「あの悔しさを二度と味わいたくない」という気持ちが、机に向かう原動力になりました。

2年目の科目別結果

科目 1年目 2年目 伸び幅 変えたこと
権利関係(14問) 8点 8点 ±0 戦略的に「現状維持」
宅建業法(20問) 14点 19点 +5 暗記の精度向上 + 過去問を5周
法令上の制限(8問) 7点 7点 ±0 暗記の精度向上(得点は変わらず)
税・その他(8問) 5点 6点 +1 頻出テーマの確実な得点
合計 34点 40点 +6

注目すべきは、合格の主因が「宅建業法の5点アップ」にあることです。権利関係も法令上の制限も1年目とほぼ同じ得点ですが、宅建業法を徹底的に仕上げたことで合計6点のアップを実現しました。

これは、「すべての科目をまんべんなく上げる」よりも、「得点源の科目を確実に伸ばす」方が効率的であることを示しています。

直前期(9月〜試験前日)の過ごし方

2年目の直前期は「自信」が違った

1年目の直前期は「まだ大丈夫」という根拠のない楽観でしたが、2年目の直前期は「十分にやってきた」という根拠のある自信がありました。

過去問は5周回し、間違いノートも充実している。暗記事項も正確に覚えている。時間配分の練習も十分にこなした。

この「やることはやった」という感覚は、本番での精神的な安定に大きく寄与しました。

直前2週間のスケジュール

期間 学習内容
2週間前 年度別過去問を2年分、本番形式で実施。両方とも38点以上を確認
1週間前 間違いノートの総復習。暗記事項の最終チェック
3日前 勉強量を減らし、体調管理を優先
前日 統計データの確認 + 軽い復習のみ。22時就寝

試験当日の心構え

2年目の試験当日、私は意外なほど落ち着いていました。

1年目は「受かりたい」という気持ちが強すぎて緊張で手が震えましたが、2年目は「やることはやった。あとは実力を出すだけ」と思えていました。

予定通りの順番で問題を解き、宅建業法は20分で終了(自信のある問題がほとんどだったため、迷いなく解けた)。法令上の制限、税・その他と進み、権利関係もじっくり45分かけて解答。見直しの時間も25分確保でき、マークシートの転記ミスがないことも確認できました。

試験後の手応えは「これは受かった」。1年目とは全く違う感触でした。

帰宅後の自己採点で40点。合格ラインは36点でしたから、4点の余裕をもっての合格です。

再受験者へのアドバイス

1. 1年目の不合格を「分析」する

不合格の原因を感情的に捉えるのではなく、データで分析してください。

  • 各科目の得点は何点か
  • どの問題を間違えたか
  • 間違えた原因は何か(知識不足 / ケアレスミス / 時間不足 / 暗記の曖昧さ)
  • 1年目の学習方法の問題点は何か

この分析をせずに2年目に突入すると、同じ失敗を繰り返す可能性が高くなります。

2. 「同じやり方」で挑まない

1年目に不合格だったということは、1年目の学習方法に何かしらの問題があったということです。2年目は、少なくとも1つは学習方法を変えることをお勧めします。

私の場合、「テキスト精読 → 過去問」の順番を「過去問中心 → テキストで確認」に変えたことが、最も大きな変化でした。

3. 1年目の知識に自信を持つ

再受験者の多くは、「1年目の知識は忘れてしまっている」と不安に感じます。しかし、実際に復習を始めると、想像以上に知識が残っていることに気づくはずです。

1年目の経験は決して無駄ではありません。基礎知識がある分、2年目はより効率的に学習を進められます。「ゼロからではなく、7割のところからスタートできる」と前向きに捉えてください。

4. 得点源の科目を確実に伸ばす

すべての科目をまんべんなく上げようとするよりも、「得点源となる科目を確実に伸ばす」方が効率的です。

特に宅建業法は、暗記の精度を上げるだけで5点以上のアップが期待できます。1年目に14点だった人が、暗記を徹底するだけで19点に到達することは十分可能です。

5. メンタル管理を怠らない

再受験は精神的にもきついものです。「また落ちたらどうしよう」というプレッシャーは、初受験者にはない負担です。

私が実践したメンタル管理は以下の通りです。

  • 同じ目標を持つ仲間を見つける:SNSで宅建受験者のコミュニティに参加し、励まし合った
  • 小さな成功体験を積み重ねる:過去問の正答率が1%でも上がったら「成長している」と自分を褒めた
  • 「不合格でも人生は終わらない」と割り切る:過度なプレッシャーは学習効率を下げる。「ベストを尽くせばOK」と考えた

試験での出題ポイント

再受験者が特に注意すべき出題ポイントは以下の通りです。

  • 宅建業法は「正確さ」が命:「だいたい知っている」では得点できない。35条・37条の記載事項、8種制限の数字は「一字一句」レベルで正確に覚える
  • 法改正に注意:1年目の知識が法改正で変わっている可能性がある。2年目のテキストや最新の過去問で、法改正部分を必ず確認する
  • 選択肢の表現に敏感になる:「必ず~しなければならない」「~することができる」「~場合がある」といった表現の違いが、正誤を分けることが多い
  • ケアレスミス対策:再受験者は「わかっているのにミスする」パターンが多い。問題文を最後まで読む、マークシートを慎重に塗るなど、基本動作を徹底する

確認クイズ

Q1. 宅建業法において、宅建業者が受け取ることができる手付金の上限はどれか(自ら売主で買主が宅建業者でない場合)。

A. 代金の10%以内
B. 代金の20%以内
C. 代金の30%以内
D. 制限なし

答えを見る **正解:B** 宅建業者が自ら売主となり、買主が宅建業者でない場合、受領できる手付金の額は**代金の20%以内**に制限されます(8種制限の一つ)。なお、手付金は解約手付として扱われ、売主は手付の倍額を返還して、買主は手付を放棄して契約を解除できます。

Q2. 宅建業法における営業保証金の金額について、正しい組み合わせはどれか。

A. 主たる事務所1,000万円、支店1ヵ所につき500万円
B. 主たる事務所500万円、支店1ヵ所につき300万円
C. 主たる事務所1,000万円、支店1ヵ所につき1,000万円
D. 主たる事務所2,000万円、支店1ヵ所につき1,000万円

答えを見る **正解:A** 営業保証金の額は、主たる事務所が**1,000万円**、それ以外の事務所(支店)は**1ヵ所につき500万円**です。なお、保証協会に加入する場合の弁済業務保証金分担金は、主たる事務所が60万円、支店が1ヵ所につき30万円となり、金額が大幅に異なります。この金額の違いはよく出題されるので注意が必要です。

Q3. 宅建試験の再受験において、最も得点を伸ばしやすい科目はどれか。

A. 権利関係(民法等)
B. 宅建業法
C. 法令上の制限
D. 税・その他

答えを見る **正解:B** 宅建業法は20問の配点がある最大の得点源であり、暗記の精度を高めることで大幅な得点アップが期待できます。出題パターンが比較的決まっているため、過去問の繰り返しが直接的に得点に結びつきやすい科目です。再受験者は特に、1年目に「だいたい」の理解だった部分を「正確に」覚え直すことで、5点以上のアップも十分に可能です。

Q4. 宅建業法の35条書面(重要事項説明書)と37条書面(契約書面)に共通して記載が必要な事項はどれか。

A. 代金の額
B. 引渡しの時期
C. 飲用水・電気・ガスの供給施設の整備状況
D. 既存建物の建物状況調査の結果の概要

答えを見る **正解:A** 代金の額(売買の場合)は、35条書面と37条書面の両方に記載が必要です。Bの引渡しの時期は37条書面のみに記載が必要(35条書面には不要)。Cの飲用水等の供給施設の整備状況は35条書面のみに記載が必要(37条書面には不要)。Dの建物状況調査の結果の概要は35条書面のみの記載事項です。

Q5. 次の記述のうち、正しいものはどれか。

A. 宅建試験の再受験者は、1年目の受験票を持参すれば5問免除が適用される
B. 宅建試験の合格基準点は、毎年固定で35点である
C. 宅建試験の合格基準点は、受験者の得点分布に基づいて毎年変動する
D. 宅建試験に3回不合格になると、5年間受験資格を失う

答えを見る **正解:C** 宅建試験の合格基準点は固定ではなく、**毎年、受験者の得点分布に基づいて変動**します。例年31〜38点の範囲で設定されており、近年は35〜38点程度が多い傾向です。Aは誤り(5問免除は登録講習修了者が対象)。Bは誤り(合格基準点は毎年変動)。Dは誤り(そのような制度はなく、何度でも受験可能)。

まとめ

2回目のチャレンジで合格できた要因を振り返ると、以下のポイントに集約されます。

  1. 1年目の敗因を徹底分析した:感情的にならず、データに基づいて問題点を洗い出した
  2. 学習方法を根本的に変えた:テキスト中心から過去問中心へ、宅建業法を最優先に
  3. 「間違いノート」を徹底運用した:同じミスを二度としない仕組みを構築した
  4. 暗記の精度を「だいたい」から「正確に」に引き上げた:特に宅建業法で5点アップを実現
  5. 1年目の知識をアドバンテージとして活かした:基礎があるから、2年目はより効率的に学べた

不合格は決して「失敗」ではありません。「合格への通過点」です。1年目の経験から学び、正しい方向に修正すれば、2年目は必ず結果が出ます。「あと少しだったのに」という悔しさを感じている方に伝えたい。その悔しさこそが、合格への最大のエネルギーです。

よくある質問(FAQ)

Q. 1年目に不合格だった場合、2年目はいつから勉強を始めるべきですか?

合格発表後、1〜2ヶ月の「敗因分析期間」を設けてから、12月〜1月に学習を再開するのがおすすめです。すぐに勉強を再開するのではなく、まず「なぜ不合格だったか」を冷静に分析することが重要です。敗因分析をせずに同じ方法で勉強を再開すると、同じ結果になる可能性が高くなります。

Q. 1年目の教材は使い回せますか?

基本的なテキストは使い回し可能ですが、法改正の確認は必須です。宅建試験は「その年の4月1日時点の法令」に基づいて出題されるため、法改正部分は最新のテキストや情報で確認する必要があります。過去問題集は最新年度のものを新しく購入することをおすすめします。

Q. 2年目は何時間くらい勉強すればいいですか?

1年目の得点にもよりますが、合格ラインに2〜5点届かなかった方であれば、200〜350時間が目安です。基礎知識はすでにあるため、弱点補強と過去問演習に集中すれば、初学者ほどの時間は必要ありません。ただし、1年目から1年間空いている場合は、復習に時間がかかるため、やや多めに見積もってください。

Q. モチベーションの維持が難しいのですが、どうすればいいですか?

「またダメだったらどうしよう」という不安は、再受験者に共通するものです。以下の方法が有効です。(1) 1年目の得点を「すでに7割の力がある」とポジティブに捉える。(2) 小さな成功体験(過去問の正答率アップなど)を積み重ねる。(3) SNSやコミュニティで同じ境遇の人とつながる。(4) 「不合格でも人生は終わらない」と割り切り、過度なプレッシャーから自分を解放する。

Q. 2年目でも不合格だった場合、3年目も受けるべきですか?

最終的にはご自身の判断ですが、2年目で不合格だった場合も、やはり「敗因分析」が鍵です。2年目の学習方法に問題があったのか、それとも本番でのミスだったのか。原因を特定し、対策を打てるのであれば、3年目の受験は十分に価値があります。実際、3回目以上の受験で合格する方も少なくありません。

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