宅建試験の受験者データ|受験者数・合格率・男女別の傾向
宅建試験の受験者数・合格者数・合格率の推移と、男女別の受験者数・合格率、合格者の平均年齢を不動産適正取引推進機構の公表データに基づき解説。受験資格は不問で、誰でも上位約18%を目指せる試験です。
宅建試験(宅地建物取引士資格試験)は、年間20万人以上が受験する日本最大級の国家資格試験です。「どんな人が受けているのか」「自分の年代や性別で不利はないのか」が気になる方は多いでしょう。本記事では、試験を実施する一般財団法人 不動産適正取引推進機構が公表しているデータをもとに、受験者数・合格率・男女別の傾向・合格者の平均年齢を正確に整理します。
最初にお伝えしておきたいのは、宅建試験は年齢・学歴・国籍・職業を問わず誰でも受験できるという点です。受験資格に一切の制限がないため、学生から社会人、シニア世代まで幅広い層が挑戦しています。そして合否は相対評価で決まり、毎年おおむね上位15〜19%が合格する戦いです。データの読み方を押さえておくと、自分が立つべき位置がはっきり見えてきます。
受験者数・合格者数・合格率の推移
宅建試験の受験者数は、近年20万人を超える水準で推移しています。以下は公表されている年度別の受験者数・合格者数・合格率です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年(2025) | 245,462人 | 45,821人 | 18.7% |
| 令和6年(2024) | 241,436人 | 44,992人 | 18.6% |
| 令和5年(2023) | 233,276人 | 40,025人 | 17.2% |
| 令和4年(2022) | 226,048人 | 38,525人 | 17.0% |
| 令和元年(2019) | 220,797人 | 37,481人 | 17.0% |
| 平成30年(2018) | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% |
| 平成22年(2010) | 186,542人 | 28,311人 | 15.2% |
※出典:不動産適正取引推進機構 公表データ。
なお、令和7年(2025)の申込者数は306,099人で、受験者数は245,462人でした。申込者のうち実際に受験した人の割合(受験率)はおおむね8割前後で、毎年一定数が受験を見送っています。学習が間に合わなかった、当日の都合がつかなかったといった事情が背景にあると考えられます。
推移から読み取れること
- 受験者数は長期的に増加傾向:平成22年(2010)の約18.7万人から、令和7年(2025)には約24.5万人まで増えています。
- 合格率は15〜19%のレンジで推移:直近の令和6・7年は18%台と、やや高めの水準です。これは年によって合格基準点(合格に必要な正答数)が調整され、上位一定割合が合格する相対評価で運用されているためです。
- 合格者数も増加:受験者数の増加にともない、合格者数も2万人台から4万人台半ばへと拡大しています。
合格率が17〜19%ということは、100人受ければ合格は18人前後という厳しさです。「6割取れれば受かる絶対評価」ではなく、他の受験者との競争で上位に入る試験だという前提を持っておくことが、学習計画を立てるうえで何より重要です。
男女別の受験者数・合格率
不動産適正取引推進機構が公表している属性データの中心は、男女別の受験者数と合格率です。直近2年分を見てみましょう。
令和7年(2025)
| 区分 | 受験者数 | 合格率 |
|---|---|---|
| 男性 | 156,334人 | 18.1% |
| 女性 | 89,128人 | 19.6% |
| 全体 | 245,462人 | 18.7% |
令和6年(2024)
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 男性 | 154,113人 | 27,399人 | 17.8% |
| 女性 | 87,323人 | 17,593人 | 20.1% |
| 全体 | 241,436人 | 44,992人 | 18.6% |
男女別データから言えること
- 受験者数は男性が多数:令和6・7年とも、受験者の約6割強が男性、約3割台後半が女性という構成です。
- 合格率は女性が男性をやや上回る:令和6年は女性20.1%・男性17.8%、令和7年は女性19.6%・男性18.1%と、いずれの年も女性の合格率が男性を上回っています。これは創作の傾向値ではなく、公表データに基づく事実です。
- 差は決定的ではない:とはいえ男女の合格率差は数ポイント程度で、性別が合否を決めるわけではありません。母集団の違い(受験の動機や準備期間の傾向など)が反映された結果と見るのが妥当で、「性別を理由に有利・不利と考える必要はない」というのが正しい受け止め方です。
合格者の平均年齢
年齢についても、公表されているのは主に合格者の平均年齢です。令和6年(2024)の合格者の平均年齢は次のとおりです。
| 区分 | 合格者の平均年齢 |
|---|---|
| 全体 | 35.9歳 |
| 男性 | 36.2歳 |
| 女性 | 35.4歳 |
合格者の平均年齢が約36歳であることは、宅建試験が「学生だけのもの」でも「若手だけのもの」でもなく、社会人として経験を積んだ層が中心になって合格している試験であることを示しています。仕事や家庭と両立しながら学習を進めて合格している人が多い、と読み替えてよいでしょう。
公表されているデータと、そうでないデータ
ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。インターネット上には「20代◯%、30代◯%」「不動産業◯%、金融業◯%」といった年齢層別・職業別の細かい構成比を載せた記事が数多くありますが、試験機関はこの粒度での内訳を公式には公表していません。
不動産適正取引推進機構が公表しているのは、主に以下のデータです。
- 申込者数・受験者数・合格者数・合格率(年度別)
- 合格基準点
- 男女別の受験者数・合格率
- 合格者の平均年齢
一方で、年齢層ごとの受験者割合や職業別の構成比を、出典の確かな公式統計として確認することはできません。本記事ではこうした不確かな数字をあえて載せず、確認できる公表データだけを扱っています。
確実に言えるのは次の事実です。
- 受験資格に年齢・学歴・国籍・職業の制限はなく、誰でも受験できる
- 合格者の平均年齢は約36歳で、社会人層が中心
- 男女ともに多数が受験し、女性の合格率は近年男性をやや上回っている
「中学生の合格例がある」「シニア世代の合格者もいる」といった話は個別の事例としては存在しますが、これらは統計上の構成比とは別の話です。本記事では、幅広い層が挑戦しているという事実を、創作の割合表ではなく公表データと一般的傾向の言葉で示すにとどめます。
受験者データから読み取る学習戦略
データを踏まえると、受験生が意識すべきポイントが見えてきます。
1. 「上位約18%」に入る戦いだと理解する
合格率17〜19%という相対評価の試験では、「合格基準点を超えればよい」のではなく「他の受験者を上回る」という発想が必要です。年によって合格に必要な点数は変動するため、安全圏を狙うなら例年の合格基準点に2〜3点の余裕を上乗せした得点力を目標にするのが現実的です。
2. 年齢・性別を不利の言い訳にしない
合格者の平均年齢が約36歳であること、女性の合格率が男性を上回る年が続いていることは、属性が合否を決めないことを示しています。年代や性別ではなく、「正しい方法で必要な学習時間を確保できたか」が結果を分けます。
3. 主要科目で取りこぼさない
相対評価で上位に入るには、配点の大きい科目を確実に得点することが欠かせません。とくに出題数の多い宅建業法と、受験者の差がつきやすい権利関係の対策は最優先です。学習の進め方は宅建の勉強法ガイドで詳しく解説しています。
理解度チェッククイズ
Q1. 宅建試験には年齢・学歴などの受験資格の制限がある。(○か×か)
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×:宅建試験には年齢・学歴・国籍・職業を問わず、受験資格の制限はありません。誰でも受験できます。Q2. 近年の宅建試験では、女性の合格率が男性をやや上回る傾向がある。(○か×か)
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○:令和6年は女性20.1%・男性17.8%、令和7年は女性19.6%・男性18.1%と、いずれも女性の合格率が男性を上回りました(不動産適正取引推進機構の公表データ)。Q3. 宅建試験の合格率は、例年おおむね30%前後である。(○か×か)
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×:近年の合格率は15〜19%のレンジで推移しています。令和6年は18.6%、令和7年は18.7%でした。上位約18%に入る相対評価の試験です。Q4. 令和6年(2024)の宅建試験合格者の平均年齢は約36歳である。(○か×か)
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○:令和6年の合格者の平均年齢は35.9歳(男性36.2歳・女性35.4歳)でした。社会人層が中心になって合格しています。まとめ
- 受験者数は増加傾向:令和7年(2025)の受験者数は245,462人、合格者数は45,821人、合格率は18.7%。受験者数は長期的に増えています。
- 合格率は15〜19%の相対評価:合格は上位約18%に入る戦い。合格基準点に余裕を上乗せした得点力を目標にしましょう。
- 男女別では女性の合格率がやや高い:受験者数は男性が多いものの、合格率は近年女性が男性をわずかに上回っています。
- 合格者の平均年齢は約36歳:社会人層が中心。受験資格に制限はなく、年齢・学歴・職業を問わず誰でも挑戦できます。
- 年齢層別・職業別の細かい構成比は公式には非公表:出典不明の割合に振り回されず、確かなデータと正しい学習法に集中することが合格への近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. 宅建試験は誰でも受験できますか?
はい。年齢・学歴・国籍・職業を問わず、誰でも受験できます。受験資格に制限はないため、学生から社会人、シニア世代まで幅広い層が挑戦しています。
Q. 年齢が高いと合格しにくいのでしょうか?
そうとは言えません。令和6年の合格者の平均年齢は約36歳で、社会人層が中心です。年齢そのものより、正しい学習法と十分な学習時間を確保できるかどうかが合否を左右します。
Q. 合格率はどのくらいですか?
近年は15〜19%程度で推移しています。令和6年は18.6%、令和7年は18.7%でした。年によって合格基準点が調整される相対評価の試験で、上位約18%に入ることが目標になります。合格率の詳しい推移は宅建試験の合格率推移をご覧ください。
Q. 女性でも不利になりませんか?
不利になりません。むしろ近年は女性の合格率が男性をやや上回る年が続いています。性別は合否を決める要因ではありません。
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