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行政書士と宅建の試験範囲を比較|ダブル受験の戦略

行政書士と宅建の試験範囲を徹底比較。民法の重複ポイント、難易度の差、ダブル受験のスケジュール戦略を解説します。

行政書士と宅建(宅地建物取引士)は、民法を中心に試験範囲が大きく重複しており、同年ダブル受験が現実的な組み合わせとして知られています。宅建試験が10月第3日曜日、行政書士試験が11月第2日曜日と約1か月の間隔があるため、宅建合格後の勢いを維持したまま行政書士に挑戦できます。本記事では、両試験の出題科目・難易度・合格率を徹底比較し、ダブル受験を成功させるための具体的なスケジュール戦略を解説します。


行政書士試験と宅建試験の基本情報比較

試験の全体像

まず、行政書士試験と宅建試験の基本的な情報を比較します。

項目 行政書士試験 宅建試験
正式名称 行政書士試験 宅地建物取引士資格試験
主催 一般財団法人行政書士試験研究センター 一般財団法人不動産適正取引推進機構
受験資格 なし(誰でも受験可能) なし(誰でも受験可能)
試験日 11月第2日曜日 10月第3日曜日
試験時間 3時間(180分) 2時間(120分)
出題数 60問(法令46問+一般知識14問) 50問
出題形式 五肢択一式+多肢選択式+記述式 四肢択一式のみ
合格基準 300点満点中180点以上(かつ足切りあり) 50点満点中おおむね36点前後(相対評価)
合格率 約10〜15% 約15〜18%
必要学習時間(目安) 600〜1,000時間 300〜400時間
受験者数(近年) 約4万〜5万人 約22万〜23万人

行政書士試験は宅建試験と比べて、試験時間が1時間長く、出題形式も多様(記述式を含む)であり、必要学習時間も約2〜3倍です。しかし、両試験の最大の共通点は「民法」であり、ここを活用することがダブル受験の鍵になります。

出題科目の詳細比較

科目 行政書士(配点) 宅建(出題数)
民法 76点/300点(択一9問+記述2問) 約10問/50問
行政法 112点/300点(択一19問+多肢選択2問+記述1問) なし
憲法 28点/300点(択一5問+多肢選択1問) なし
商法・会社法 20点/300点(択一5問) なし
基礎法学 8点/300点(択一2問) なし
一般知識等 56点/300点(択一14問) なし
宅建業法 なし 20問/50問
法令上の制限 なし 8問/50問
税・その他 なし 8問/50問(5問免除者は3問)
権利関係(民法以外) なし 約4問/50問(借地借家法・区分所有法・不動産登記法)

配点から見る重要度

行政書士試験では、行政法が全体の約37%を占める最重要科目です。民法は約25%で2番目に重要です。一方、宅建試験では宅建業法が40%を占め、権利関係(民法を含む)が28%です。

科目の重要度 行政書士 宅建
最重要 行政法(112点/300点、37%) 宅建業法(20問/50問、40%)
重要 民法(76点/300点、25%) 権利関係(14問/50問、28%)
準重要 一般知識(56点/300点、19%) 法令上の制限(8問/50問、16%)

民法の重複ポイントを徹底分析

両試験における民法の出題範囲

民法はダブル受験の最大の武器です。両試験で出題される民法の範囲を詳しく比較しましょう。

民法の分野 行政書士での出題 宅建での出題 重複度
総則(意思表示・代理・時効) 択一1〜2問 2〜3問 非常に高い
物権(所有権・共有・用益物権) 択一1問程度 1問程度 高い
担保物権(抵当権・質権・留置権) 択一1〜2問 1〜2問 非常に高い
債権総論(債務不履行・弁済・相殺) 択一1〜2問+記述出題可能性 1〜2問 高い
債権各論(契約・不法行為・不当利得) 択一1〜2問+記述出題可能性 2〜3問 非常に高い
親族法(婚姻・親子・後見) 択一0〜1問 出題頻度は低い 低い
相続法(相続・遺言・遺留分) 択一1問+記述出題可能性 1問 高い

宅建の民法14問の内訳

宅建試験の権利関係14問のうち、純粋な民法の問題は約10問です。残りの4問は借地借家法(2問)、区分所有法(1問)、不動産登記法(1問)で構成されます。

宅建の民法10問の典型的な出題分野は以下の通りです。

問題番号(目安) 出題分野 行政書士との重複
問1 意思表示(詐欺・強迫・錯誤) 重複あり
問2 代理(無権代理・表見代理) 重複あり
問3 時効(取得時効・消滅時効) 重複あり
問4 抵当権 重複あり
問5 物権変動(対抗要件・登記) 重複あり
問6 債務不履行・解除 重複あり
問7 売買・契約不適合責任 重複あり
問8 賃貸借・使用貸借 重複あり
問9 不法行為 重複あり
問10 相続 重複あり

行政書士で求められる民法のレベル差

同じ民法でも、行政書士試験と宅建試験では求められる知識の深さが異なります。

比較ポイント 行政書士 宅建
問題の難易度 判例の理解や条文の趣旨まで問われる 基本的な条文知識と典型論点が中心
記述式の有無 あり(40字程度で論点を記述) なし(四肢択一のみ)
判例知識 最高裁判例の射程範囲まで問われる 主要判例の結論を知っていれば対応可
条文の正確さ 条文の文言レベルの正確な理解が必要 キーワードを押さえていれば正解可能
応用問題 複合的な事例問題が出題される 比較的シンプルな事例が多い

つまり、行政書士試験の民法対策をしていれば、宅建の民法は「復習レベル」で対応できます。逆に、宅建の民法対策だけでは行政書士の民法には不十分で、判例学習と記述式対策の上乗せが必要です。


難易度の差を数字で検証する

合格率の推移比較

年度 行政書士合格率 宅建合格率
2019年 11.5% 17.0%
2020年 10.7% 17.6%
2021年 11.2% 17.9%
2022年 12.1% 17.0%
2023年 13.9% 17.2%
2024年 15.0% 17.1%
平均 約12.4% 約17.3%

行政書士の合格率は近年上昇傾向にありますが、それでも宅建より約5ポイント低い水準です。

合格に必要な学習時間の比較

項目 行政書士 宅建
初学者の学習時間 800〜1,000時間 300〜400時間
法学部出身者の学習時間 500〜700時間 200〜300時間
宅建合格者の追加学習時間 400〜600時間 -
行政書士合格者の追加学習時間 - 100〜200時間

宅建合格者が行政書士を目指す場合、民法の基礎知識がすでにあるため、初学者と比べて200〜400時間程度の学習時間を節約できます。ただし、行政法という完全に新しい科目を一から学ぶ必要があるため、相応の学習量は必要です。

試験形式の難易度差

形式 行政書士 宅建
選択肢の数 五肢択一(5つから1つを選ぶ) 四肢択一(4つから1つを選ぶ)
正解確率(無学習時) 20% 25%
記述式 あり(3問、60点分) なし
多肢選択式 あり(3問、24点分) なし
足切り制度 あり(法令122点以上、一般知識24点以上) なし
合格基準の方式 絶対評価(180点/300点で固定) 相対評価(合格点は毎年変動)

行政書士試験は「五肢択一+記述式」という出題形式の多様性に加え、法令科目と一般知識科目にそれぞれ足切りがある点が、宅建試験よりも難易度を高くしている要因です。


同年ダブル受験のスケジュール戦略

基本スケジュール:10月宅建→11月行政書士

宅建試験(10月第3日曜日)と行政書士試験(11月第2日曜日)の間隔は約3〜4週間です。この短い期間を活かしたダブル受験スケジュールを紹介します。

前提条件
- 学習開始:前年12月〜当年1月
- 1日の学習時間:平日2〜3時間、休日5〜8時間
- 合計学習時間:約900〜1,200時間

時期 学習内容 時間配分
12月〜2月(3か月) 民法の基礎固め(行政書士レベルで学習) 行政書士100%(約250時間)
3月〜4月(2か月) 行政法の基礎学習開始 行政書士80%+宅建20%(約200時間)
5月〜6月(2か月) 行政法の本格学習+宅建業法の開始 行政書士60%+宅建40%(約200時間)
7月〜8月(2か月) 行政書士の過去問演習+宅建の法令上の制限・税 行政書士50%+宅建50%(約200時間)
9月〜10月中旬(1.5か月) 宅建の直前追い込み(行政書士は維持学習) 行政書士30%+宅建70%(約150時間)
10月中旬 宅建本試験
10月下旬〜11月上旬(3〜4週間) 行政書士の直前追い込み 行政書士100%(約100時間)
11月中旬 行政書士本試験

スケジュールの最大のポイント:民法を「行政書士レベル」で学ぶ

このスケジュールの最大のポイントは、民法を最初から行政書士試験のレベルで学習することです。行政書士レベルの民法知識があれば、宅建の民法問題は追加学習なしで対応できます。逆に、宅建レベルの民法から始めてしまうと、後から行政書士レベルに引き上げるための二度手間が発生します。

宅建直前期の「集中切り替え」

9月〜10月中旬の約1.5か月間は、宅建に比重を大きく振ります。宅建業法(20問)は暗記と問題演習で短期間に得点を伸ばしやすい科目です。この期間に宅建業法の過去問を徹底的に回せば、宅建合格ラインに到達できます。

宅建直前期の科目別対策 学習時間配分 目標得点
宅建業法 40% 18点/20点
権利関係(民法は行政書士学習でカバー済み) 20% 10点/14問
法令上の制限 25% 6点/8問
税・その他 15% 5点/8問
合計 100% 39点/50点

宅建後の行政書士直前追い込み(3〜4週間)

宅建試験が終わった翌日から、行政書士試験に全力を投入します。この3〜4週間で行うべきことは以下の通りです。

  1. 行政法の総復習(最重要)- 行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法の条文と判例を総復習
  2. 記述式の練習(重要)- 過去問とオリジナル問題で記述式の感覚を取り戻す
  3. 一般知識の対策(足切り対策)- 政治経済、個人情報保護法、文章理解の過去問を解く
  4. 模擬試験の実施(1〜2回)- 時間配分の確認と弱点の洗い出し

リスク管理:ダブル受験の注意点

同年ダブル受験には、いくつかのリスクがあります。

リスク 対策
宅建の結果が気になって行政書士の学習に集中できない 宅建の自己採点は行政書士の試験後に行う(または合格確実な得点だった場合のみ確認する)
学習時間が分散して両方とも中途半端になる 「最低でも宅建は絶対に受かる」という優先順位を明確にする
精神的・体力的な疲労 1日の学習時間を無理に増やさず、睡眠時間を確保する
行政法の学習が不十分になる 行政法は早期(3月〜4月)から学習を開始し、後回しにしない

行政書士の固有科目対策

行政法(112点/300点)の攻略

行政法は行政書士試験の最重要科目であり、宅建にはない完全に新しい科目です。行政法を5つのパートに分けて学習するのが効果的です。

パート 出題数(目安) 重要度 学習のポイント
行政法総論 3問程度 法律による行政の原理、行政行為の分類、裁量行為と覊束行為
行政手続法 3問程度 申請に対する処分、不利益処分、行政指導の条文をほぼ暗記
行政不服審査法 3問程度 審査請求、再調査の請求、裁決・決定の条文をほぼ暗記
行政事件訴訟法 3〜4問程度 非常に高 取消訴訟を中心に、原告適格、訴えの利益、判例を徹底学習
国家賠償法 1〜2問程度 1条責任と2条責任の判例を中心に学習
地方自治法 3〜4問程度 直接請求、議会の権限、長の権限の条文を暗記

行政法は条文暗記が得点に直結する科目です。特に行政手続法と行政不服審査法は、条文を正確に覚えていれば解ける問題が多いため、繰り返し音読して暗記することをおすすめします。

憲法(28点/300点)の攻略

憲法は択一5問と多肢選択1問が出題されます。人権分野と統治分野がほぼ半々で出題されます。

分野 出題内容 学習法
人権 表現の自由、法の下の平等、社会権、精神的自由権の判例 主要判例30〜40件の結論と射程を暗記
統治 国会、内閣、裁判所、財政の条文知識 条文の正確な暗記(特に国会の権能、内閣の権能)

商法・会社法(20点/300点)の攻略

商法・会社法は5問出題されますが、配点が低く出題範囲が広いため、コストパフォーマンスが悪い科目です。ダブル受験の場合は、会社法の設立・株式・機関の基本的な論点に絞り、深入りしないのが得策です。

一般知識等(56点/300点)の足切り対策

一般知識等は14問出題され、24点以上(6問以上正解)を取れないと足切りで不合格になります。

分野 出題数(目安) 対策
政治・経済・社会 6〜7問 時事問題が多く対策が難しい。新聞やニュースを日頃からチェック
情報通信・個人情報保護 3〜4問 個人情報保護法は条文学習で得点しやすい
文章理解 3問 現代文の読解問題。公務員試験の文章理解対策が有効

足切りを回避するためには、「個人情報保護法で2〜3問」+「文章理解で2〜3問」を確実に得点し、残りの政治経済社会で1〜2問を加える、という戦略が現実的です。


ダブルライセンスのキャリアメリット

行政書士×宅建の相乗効果

行政書士と宅建のダブルライセンスは、不動産取引と行政手続きの両面から顧客をサポートできるため、非常に実用的な組み合わせです。

業務場面 宅建士の業務範囲 行政書士の業務範囲 ダブルライセンスのメリット
不動産売買 重要事項説明、37条書面作成 各種届出書類の作成 ワンストップで対応
農地転用 農地の売買仲介 農地法の許可申請書類作成(4条・5条届出) 農地売買の全工程をカバー
建設業許可 建設会社への不動産紹介 建設業許可申請書類の作成 建設会社の総合サポート
開発許可 開発が完了した土地の販売 開発許可申請書類の作成 開発プロジェクト全体をサポート
相続 相続不動産の査定・売却 遺産分割協議書の作成、相続手続き 相続の法務から不動産売却まで一貫対応
会社設立 事務所用不動産の紹介 定款作成、会社設立届出 起業支援のトータルサポート

独立開業のビジネスモデル

行政書士と宅建のダブルライセンスで独立開業する場合、以下のようなビジネスモデルが考えられます。

モデル1:不動産特化型行政書士事務所

不動産取引に関連する行政手続き(農地転用、建設業許可、開発許可など)を主な業務とし、自らも宅建業の免許を取得して不動産仲介を行います。

  • 想定年収 - 開業1〜3年目:300〜500万円、4年目以降:500〜1,000万円
  • 初期費用 - 行政書士登録料約25万円+宅建業の免許取得費用(保証金1,000万円または保証協会加入費約200万円)

モデル2:相続・終活特化型

相続に関する書類作成(遺産分割協議書、遺言書の起案支援)と、相続不動産の売却仲介を組み合わせたサービスを提供します。

  • 想定年収 - 開業1〜3年目:250〜450万円、4年目以降:450〜800万円
  • 特徴 - 高齢化社会で需要が拡大している分野

企業勤務での活用

不動産会社・建設会社・ハウスメーカーでは、行政書士の知識がある宅建士は重宝されます。特に許認可が必要な業務(建設業の更新手続き、宅建業の変更届出など)を社内で処理できるため、外部の行政書士に委託するコストを削減できます。

資格手当としては、宅建で月額1万〜3万円、行政書士で月額5,000〜2万円を支給する企業があります。


ダブル受験の合格率を上げる5つの戦略

1. 民法は「行政書士の記述式」を意識して学ぶ

行政書士試験の記述式では、民法から2問出題されます(各20点、合計40点)。この40点は合否を大きく左右するため、民法を学ぶ際には「40字以内で論点を説明できるか」を常に意識しましょう。

記述式で頻出の分野は以下の通りです。

頻出テーマ 具体例
代理 無権代理人の責任(117条)、表見代理の要件
時効 取得時効の要件、消滅時効の起算点と期間
債権譲渡 対抗要件(467条)、異議なき承諾の効果
契約不適合責任 追完請求権、代金減額請求権の要件
不法行為 使用者責任の求償権(715条3項)、共同不法行為
相続 遺留分侵害額請求権、相続放棄の効果

2. 行政法は「条文暗記」と「判例学習」を並行する

行政法の学習は、条文暗記と判例学習を並行して進めることが重要です。条文暗記は行政手続法・行政不服審査法から始め、判例学習は行政事件訴訟法の取消訴訟の判例を重点的に行います。

3. 宅建業法は「短期集中」で仕上げる

宅建業法は暗記科目の性質が強く、短期間で得点を伸ばしやすい科目です。9月〜10月の直前期に集中的に過去問を回すことで、18点以上を安定して取れる実力を身につけます。ダブル受験者は行政法の学習に時間を割く必要があるため、宅建業法を短期集中で仕上げて時間を節約しましょう。

4. 模擬試験は「行政書士優先」で受ける

模擬試験の受験回数に限りがある場合は、行政書士の模擬試験を優先しましょう。理由は、行政書士試験のほうが試験形式が複雑(記述式・多肢選択式を含む)であり、時間配分の練習が必要だからです。宅建の模擬試験は四肢択一のみで形式がシンプルなため、過去問演習で代替できます。

5. 一般知識の「足切り」対策を怠らない

行政書士試験の不合格原因として最も多いのが、一般知識等の足切り(6問未満で不合格)です。法令科目の学習に集中するあまり一般知識対策を後回しにすると、法令で十分な得点を取っても不合格になるリスクがあります。

9月以降は、毎日15〜30分は一般知識(個人情報保護法、文章理解)の学習時間を確保しましょう。


理解度チェッククイズ

以下のクイズで、この記事の内容の理解度を確認しましょう。

Q1. 行政書士試験と宅建試験の試験日はそれぞれいつですか?また、両試験の間隔は約何週間ですか?

答えを見る 宅建試験は**10月第3日曜日**、行政書士試験は**11月第2日曜日**です。両試験の間隔は**約3〜4週間**です。この期間を活用して行政書士の直前追い込みを行えます。

Q2. 行政書士試験で最も配点が高い科目は何ですか?また、その配点は300点満点中何点ですか?

答えを見る **行政法**で、300点満点中**112点**(約37%)です。択一19問、多肢選択2問、記述1問で構成されており、行政書士試験の合否を決める最重要科目です。

Q3. ダブル受験のスケジュールで、民法を「行政書士レベル」で最初から学ぶべき理由は何ですか?

答えを見る 行政書士レベルの民法知識があれば、宅建の民法問題は**追加学習なしで対応できる**ためです。逆に宅建レベルの民法から始めると、後から行政書士レベルに引き上げるための**二度手間が発生**します。行政書士レベルで学ぶことで、判例学習や記述式対策も最初からカバーできます。

Q4. 行政書士試験の「一般知識等」の足切り基準は何点(何問正解)以上ですか?

答えを見る 56点満点中**24点以上**(14問中**6問以上正解**)が足切りラインです。法令科目でどれだけ高得点を取っても、一般知識が24点未満だと不合格になります。

Q5. 行政書士と宅建のダブルライセンスが特に効力を発揮する業務分野を2つ挙げてください。

答えを見る 代表的な業務分野は**農地転用**(農地の売買仲介+農地法の許可申請書類作成)と**相続**(相続不動産の査定・売却+遺産分割協議書の作成)です。いずれもワンストップで対応できるため、顧客にとって大きなメリットがあります。

まとめ

  • 行政書士と宅建は民法を中心に試験範囲が重複しており、10月宅建→11月行政書士の同年ダブル受験が現実的な戦略である
  • 民法は最初から行政書士レベルで学習し、宅建業法は直前期に短期集中で仕上げるのが効率的な時間配分のコツ
  • ダブルライセンスにより不動産取引と行政手続きの両面から顧客をサポートでき、独立開業や企業勤務の双方で強力な武器になる

よくある質問(FAQ)

Q. 宅建に合格していなくても行政書士と同時に学習を始められますか?

はい、どちらの試験にも受験資格はないため、同時に学習を開始できます。ただし、法律の学習が全くの初心者であれば、まず宅建から始めて法律の基礎体力をつけてから行政書士に挑戦するほうが挫折しにくいです。宅建は合格率が約17%と比較的合格しやすく、成功体験を得ることでモチベーションを維持できます。

Q. 行政書士と宅建、どちらが就職・転職に有利ですか?

不動産業界への就職・転職であれば宅建が圧倒的に有利です。宅建は不動産会社で法律上必要な資格であり、求人の応募条件に含まれることも多いです。一方、行政書士は独立開業型の資格であり、企業の求人で求められるケースは多くありません。ただし、建設会社やハウスメーカーでは行政書士の知識(許認可手続き)が評価されることがあります。

Q. 行政書士試験の記述式が不安ですが、対策法はありますか?

記述式は40字程度で法律上のポイントを正確に記述する形式です。対策としては、(1) 民法・行政法の主要条文のキーワードを正確に暗記する、(2) 過去問の記述式を繰り返し書いて練習する、(3) 模擬試験で時間配分を確認する、の3つが基本です。記述式は部分点も付与されるため、完璧な解答でなくてもキーワードを含めて書けば得点できます。

Q. 宅建に合格してから何年以内に行政書士を受けるべきですか?

明確な期限はありませんが、宅建で学んだ民法の知識が新鮮なうちに挑戦するのがベストです。理想的には宅建合格の翌年に行政書士を受験するのがおすすめです。2年以上間が空くと、民法の知識を復習し直す時間が必要になり、ダブル受験のメリットが薄れます。

Q. ダブル受験で両方不合格になるリスクはどのくらいですか?

計画的に学習を進め、合計900時間以上の学習時間を確保できれば、少なくとも宅建は高い確率で合格できます。リスクを最小化するには「宅建は絶対に受かる、行政書士はチャレンジ」という優先順位を設定し、宅建業法の仕上げを疎かにしないことが重要です。仮に行政書士が不合格でも、宅建に合格していれば翌年は行政書士に全力を注げるため、2年計画で考えればリスクは低いです。


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