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鉄筋コンクリート造てっきんこんくりーとぞう

税・その他 建物 過去問で8肢

鉄筋を組んだ周りにコンクリートを流し込んで固め、鉄筋とコンクリートを一体にして柱・はり・壁・床を造る構造です。耐火性・耐久性・耐震性に優れる一方、建物の自重が大きく、工事期間が長くなります。

マンションの建設現場では、まず鉄の棒を縦横に組み、その周りを板の型枠で囲って、生コンクリートを流し込みます。固まって型枠を外すと、柱やはりや壁が一体になった灰色の骨組みが現れます。これが鉄筋コンクリート造です。コンクリートは押しつぶす力には強いものの、引っ張る力には弱い材料です。そこで鉄筋を中に入れ、二つの材料を一体にして働かせます。

コンクリートは引っ張りに弱いから、鉄筋を中に入れて一体にする。
コンクリートは引っ張りに弱いから、鉄筋を中に入れて一体にする。

鉄筋とコンクリートは、付着して一体になることで働きます

二つの材料が一体として働くには、鉄筋がコンクリートにしっかり付着していることが前提です。そのため鉄筋には、断面が円形の棒鋼である丸鋼よりも、表面に突起を付けた異形棒鋼のほうが優れています。建築基準法の施行令も、鉄筋の末端はかぎ状に折り曲げてコンクリートから抜け出ないように定着することを原則とし、異形鉄筋には折り曲げなくてよい場合を認めています。また、常温・常圧では鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率はほぼ等しく、温度が変わっても同じように伸び縮みします。

丈夫で火にも強い一方、重くて工事に日数がかかります

鉄筋コンクリート造は、地震や風の力を受けても骨組みの変形が比較的小さく、耐火性・耐久性にも富んでいます。その反面、柱やはりの断面が大きく、材料の質量も大きいので、建物の自重が大きくなります。コンクリートが固まって所定の強度が得られるまで日数がかかり、現場での施工も多いため、工事期間は長くなります。骨組みの形式は、ラーメン式の構造が一般的です。鉄筋コンクリート造にさらに鉄骨を組み合わせ、強度と粘り強さ(靱性)を高めたものが鉄骨鉄筋コンクリート造です。

長持ちさせるには、中性化とひび割れを防ぎます

コンクリートはアルカリ性で、中の鉄筋をさびから守っています。大気中の二酸化炭素がコンクリートの中に入ると、コンクリートはアルカリ性を失っていきます。これが中性化で、進むと鉄筋が腐食し、その膨張でコンクリートにひび割れが生じます。耐久性を高めるには、中性化とひび割れを防ぐことが大切です。建築基準法の施行令は、鉄筋を覆うコンクリートの厚さ(かぶり厚さ)の最低限を定めています。条文に理由は書いていませんが、鉄筋を腐食や火の熱から守り、鉄筋とコンクリートをしっかり付着させるためと考えられます。

中性化が進むと鉄筋がさびるから、かぶり厚さで鉄筋を守る。
中性化が進むと鉄筋がさびるから、かぶり厚さで鉄筋を守る。
建築基準法施行令 79条1項

鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁又は床にあつては二センチメートル以上、耐力壁、柱又ははりにあつては三センチメートル以上、直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては四センチメートル以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて六センチメートル以上としなければならない。

試験ではこう問われる

  1. 鉄筋コンクリート構造は、耐火性、耐久性があり、耐震性、耐風性にも優れた構造
  2. 地震や風の力を受けても躯体の変形は比較的小さく、耐火性にも富む。躯体の断面が大きく材料の質量が大きいので、建物の自重は大きくなる
  3. 鉄筋とコンクリートを一体化するには、丸鋼より、表面に突起をつけた異形棒鋼のほうが優れている。丸鋼のほうが優れているとする記述は誤り
  4. 常温・常圧において、鉄筋と普通コンクリートの熱膨張率はほぼ等しい
  5. 耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要
  6. コンクリートが固まって所定の強度が得られるまでに日数がかかり、現場での施工も多いので、工事期間が長くなる
  7. 鉄筋コンクリート造の骨組の形式は、ラーメン式の構造が一般に用いられる。鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造
税・その他を肢別で解く

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