木造(在来軸組構法)もくぞう
柱やはりなどの主要な構造を木材などの木質系の材料で造る構造です。日本の戸建て住宅に多い在来軸組構法は、柱とはりで骨組みを組み、壁や筋かいを入れた軸組で地震や風の水平力に耐えます。
上棟の日の現場を見ると、コンクリートの基礎の上に角材が横に寝かされ、そこから柱が立ち、柱の頭を太いはりがつないでいます。この骨組みで建物を支えるのが在来軸組構法で、日本の木造住宅の代表的な造り方です。主要な構造は、壁の骨組みである軸組、屋根の骨組みである小屋組、床の骨組みである床組の三つからなります。木は水分に弱いので、乾いた木を使い、腐らせない工夫をすることが長持ちの条件です。

軸組は、土台・桁・胴差の水平材と、柱・耐力壁でできています
軸組は、横に渡す水平材と、縦に立てる垂直材を組み合わせた壁の骨組みです。水平材は土台、桁(けた)、胴差(どうさし)で、垂直材は柱と耐力壁です。柱と横材だけの四角い枠は横から押されるとゆがむので、建築基準法の施行令は、すべての方向の水平力に対して安全であるように、壁を設け又は筋かいを入れた軸組を釣合い良く配置することを求めています。土台は基礎に緊結し、柱・筋かい・土台のうち地面から1メートル以内の部分には防腐の措置をします。
小屋組には和小屋と洋小屋、壁には真壁と大壁があります
小屋組は屋根の骨組みです。和小屋は、小屋梁、小屋束、母屋(もや)、垂木(たるき)などの部材を組み合わせます。洋小屋は、陸梁(ろくばり)、束、方杖(ほうづえ)などの部材で三角形を形づくるトラス構造です。軸組に仕上げを施した壁には、柱が表に見える真壁(しんかべ)と、柱を壁の中に隠す大壁(おおかべ)があります。真壁は和風、大壁は洋風の造りに使われ、一つの建物の中で両方を併用することもあります。

木材は、乾燥しているほど強く長持ちします
木材の強度は、含んでいる水分の割合(含水率)で変わり、含水率が小さく乾燥している状態のほうが高くなります。木造の建物には、強度や耐久性の面から、できるだけ乾燥した木材を使います。建築基準法の施行令も、常に湿った状態にある部分に使う木材については、構造計算に使う強さ(許容応力度)を7割に下げることにしています。集成木材で骨組みを構成する集成木材構造は、大規模な建物にも使われています。
建築基準法施行令 46条1項構造耐力上主要な部分である壁、柱及び横架材を木造とした建築物にあつては、全ての方向の水平力に対して安全であるように、各階の張り間方向及び桁行方向に、それぞれ壁を設け又は筋かいを入れた軸組を釣合い良く配置しなければならない。
試験ではこう問われる
- 木材の強度は、含水率が小さい状態のほうが高くなる。「含水率が小さい状態の方が低くなる」は誤り
- 木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい
- 集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている
- 木構造は主要構造を木質系材料で構成するもので、在来軸組構法の主要構造は、一般に軸組、小屋組、床組からなる
- 在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台・桁・胴差と、垂直材の柱及び耐力壁からなる
- 小屋組には、小屋梁・小屋束・母屋・垂木等を組み合わせた和小屋と、陸梁・束・方杖等で形成するトラス構造の洋小屋がある
- 真壁は和風構造、大壁は洋風構造に用いられ、両者を併用する場合もある。「真壁のみで構成する洋風構造」「併用する場合はない」は誤り
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