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擁壁ようへき

税・その他 土地 過去問で2肢

崖や、盛土・切土でできた斜面の土が崩れないように、崖面を覆って土を押さえる壁状の構造物です。つまり、背後の土が押してくる力(土圧)を受け止める壁で、裏にたまる水を抜く水抜穴が欠かせません。

坂の多い住宅地を歩くと、道路より高い敷地の縁がコンクリートの壁や石積みで固められています。これが擁壁です。斜面を削ったり土を盛ったりして平らな敷地をつくると、敷地の端に急な段差が残ります。そのままでは雨や地震で土が崩れるので、壁を立てて土を押さえます。盛土規制法の施行令は、地表面が水平面に対し30度を超える角度をなす土地(硬い岩盤を除きます)を崖と呼び、盛土や切土でできた崖面は原則として擁壁で覆うことを求めています。

30度を超える崖は雨や地震で崩れやすいから、擁壁で土を押さえる。
30度を超える崖は雨や地震で崩れやすいから、擁壁で土を押さえる。

擁壁は、土の圧力と水の圧力を受け止めます

擁壁の背後からは、土が前へ押し出そうとする力(土圧)が掛かっています。雨が降って背後の土に水がたまると、土圧に水の圧力(水圧)が加わり、擁壁を倒したり滑らせたりする力がいっそう大きくなります。そこで擁壁には、裏側の水を外へ逃がす水抜穴を設けます。盛土規制法の施行令は、壁面の面積3平方メートル以内ごとに少なくとも1個、内径7.5センチメートル以上の水抜穴を設け、裏面には砂利などの透水層を設けることを定めています。この規定に、擁壁が低ければ水抜穴は要らないという例外は置かれていません。

擁壁の裏に水がたまると水圧が加わるから、水抜穴で水を逃がす。
擁壁の裏に水がたまると水圧が加わるから、水抜穴で水を逃がす。

重力式擁壁は、擁壁そのものの重さで土を押さえます

擁壁にはいくつかの造り方があります。重力式擁壁は、コンクリートの壁そのものの重さ(自重)で背面からの土圧に抵抗する構造物です。盛土規制法の施行令は、義務として設ける擁壁を、鉄筋コンクリート造、無筋コンクリート造、または間知石(けんちいし)などを積んだ練積み造のいずれかにすることを求めています。鉄筋コンクリート造と無筋コンクリート造の擁壁は、土圧・水圧・自重によって壊れない、倒れない、基礎が滑らない、沈まないことを構造計算で確かめます。

宅地造成及び特定盛土等規制法施行令 12条

第八条第一項第一号の規定により設置される擁壁には、その裏面の排水を良くするため、壁面の面積三平方メートル以内ごとに少なくとも一個の内径が七・五センチメートル以上の陶管その他これに類する耐水性の材料を用いた水抜穴を設け、かつ、擁壁の裏面の水抜穴の周辺その他必要な場所には、砂利その他の資材を用いて透水層を設けなければならない。

試験ではこう問われる

  1. 30度以上の角度をなす斜面を背後に控える宅地は、崖面への保護対策を講じるか、擁壁を設けるなどの必要がある
  2. 擁壁は高さが2メートル以下でも、水抜き孔を設ける必要がある。「高さ2メートル以下なら、水抜き孔がなくても地震による被害が生じることはない」は誤り
  3. 重力式擁壁は、擁壁の自重により、背面からの土圧に抵抗するコンクリート構造物
  4. 丘を削り谷部に盛土した造成宅地では、地下水位を下げるため排水施設を設け、締め固めるなどの必要がある
税・その他を肢別で解く

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